頌春 敬礼三宝
昨年は、節分が終わった頃だと思いますが、突然世界中がいわゆる「コロナ禍」におおわれ、
檀信徒の皆様には、ご自身はもとより家族・友人等を気遣い、生活の全てに、
さぞかし緊張の毎日を余儀なくされておられることと拝察いたします。
振り返れば、九年前の東日本大震災や原発事故に際して、我々は日常を疑い、
自らを確かめる言葉を求めました。特に「絆」は我々の心の支えになりました。
ところがそれ以来毎年のように大災害が打ち続き、人々を忍耐努力に向かわせることが
後を絶ちません。
これはあるいは人心が向かうべき新しい境地を考えるきっかけになったとも思われます。
こうした昨今の情勢をふまえ、当山の諸行事につきましては、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため例年とは違った執行となります。
今後は推移を見ながら判断することになりますのでご理解ご協力をお願い申しあげます。
一刻も早い終息を願い、春を迎えて暖かくなった頃には、恒例の法要や行事等が滞りなく行わ
れることを祈るのみであります。
本年が皆様にとりまして平安な年になりますよう、
ご本尊様お大師様の御宝前にぬかずいて願いあげます。